巷の話題に一言(5月28日)
「ダ・ヴィンチ・コード」という小説か映画を耳にした方も多いと思う。テレビでも放映されている。アメリカでは600万部を超える空前のベストセラーと聞いた。早速、映画にもなって、これまた評判を呼んでいる。静江牧師が文庫本を買ってきたので、そんなに面白い本なのかと上巻を読んでみたが、ミステリーないしサスペンス小説としては(私はよく分からないが)結構読ませる本ではなかろうか。
ただ困るのは、イエス・キリストはマグダラのマリヤと結婚して子どもも生まれていたというような荒唐無稽な話とか、それがあたかも歴史的な資料によって裏付けられるのに、教会はそれを恐れてひたすら隠し通してきたなどと尤もらしく書かれてあることだ。聖書やキリスト教について基本的なことが分かっていない人は、それを軽信してしまうおそれがある。事実、アメリカでは若者たちに大きな影響を与え、聖書を読むことも止めてしまったという人も出てきている。こうなると看過できないから、カトリック教会は広く一般に警告を発し、プロテスタントの学者たちも反論のために、本や論文まで書いているようだ。
しかし、アメリカではともかく、キリスト者が少数の日本において、この本や映画がこんなに騒がれるのはちょっと意外な感じがする。
最近、「いのちのことば社」から「ダ・ヴィンチ・コード、その真実性を問う」という小さな本が出版されたので、お隣りのキリスト教書店で買ってきた。アメリカの歴史学者とラジオ伝道者の共著になっている。例の本の、聖書やキリスト教に関する記述がいかにでたらめかを暴いていくが、あまり意義も感じられなかったので飛ばし読みしてしまった。
主イエスは、「木は、その実でわかる」と言われた。いたずらに議論する必要もないが、大事なことは、自分たちはどのような実を結んでいるかを反省してみることではないだろうか。よき実を結ぶ証しこそ、キリストの福音の真理性を力強く証明する。

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