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2006年12月25日 (月)

愛の鞭の一言

 クリスマスも恵みのうちに終わりました。今週は、いつもの週報短文の代わりに、教会の月報「いこい」12月号の巻頭言を載せさせて頂きます。私にとっては忘れられぬ一言です。    
                 
 昨年の十二月号にはクリスマスの思い出を書かせていただきました。今回は、受洗した高校一年のクリスマスの続きを書きましょう。
 その年(1955年)は12月25日が日曜で、もちろんその日の午前にクリスマス礼拝があり、その礼拝で日曜学校の仲間と共に受洗の恵みに与りました。25日の夜には、毎年大人と子供合同のクリスマス聖会(祝会)がありました。その頃は子どもたちも大勢で、とても椅子には座りきれないので、会堂の前方にゴザを敷いて、子どもたちはそこに座りました。森さんという日曜学校の先生のお話は天下一品で、毎年同じような話を繰り返し聞くのですが、皆それが一番の楽しみでした。最後にプレゼントも頂いて、子どもたちは目を輝かして帰ったものです。
 さて、25日の次は元旦が日曜になりますが、母教会では毎年除夜の祈祷会が31日の深夜に行われました。両親が出席するので、いつもは家で留守番をしていましたが、今年は自分も洗礼を受けたのだからと、出たことのない祈祷会に初めて出席しました。北国の夜ですから寒いです。大きなストーブを真ん中に、多分20名ほどの者たちが集まったと思います。集会が始まる前に、熱いおしるこが振る舞われ、皆でおいしくいただきました。
 時間になると伊藤馨先生が、「それではこれから年末の感謝会をしよう。今年感謝することのあった人は証してください」と言われました。そして驚いたことに、「まず、クリスマスに受洗した人から証してもらいましょう」と言うではありませんか。ドキッとして見回したら、受洗したのは七人だったのに、その夜出席していたのは確か私一人でした。
 「では、隆ちゃんから」と来ました(隆ちゃんとは私のこと)。私は、どぎまぎしてしまい、「できない」と言う勇気もなく、しどろもどろに何か考えていたことを話しました。その場はそれで済んだのです。ところが年が明けて二,三回目の礼拝でした。説教の中で次の言葉が耳に飛び込んできました。
「受洗してもこんなことを言う人がいる。これではものになりません。」それは紛れもなく私のことでした。その時は「なにを!」と思いましたが、それは先生の愛の鞭の一言だったでしょう。その言葉を肝に銘じて今日まで歩んでくることができたことを感謝しています。

2006年12月15日 (金)

老年は内面性の成長期(12月17日)

 たまたま、心に留まった一文を眼にしましたので、ご紹介させていただきます。
以下は、アブラハム・ヘシェルの本からの抄訳です。へシェルは20世紀の著名なユダヤ教の哲学者です。
 
 「人が変わり、成長する可能性は、私たちが思う以上に大きい。老年は停滞の年代と思われがちだが、むしろ内面性が成長する時期である。老人は病人のように扱われるべきではないし、その隠退を社会の第一線から長く退いてしまった状態とみてはならない。老年期こそ、それまでに感得しそこねた高い価値、身につけられなかった洞察力、顧みなかった叡智を得させる時だと言ってもさしつかえない。
 その時期は実に豊かな可能性をもった人格形成期である。長い人生で知らないうちに身についた愚行をやめ、生来の自己欺瞞の偽りを見抜き、人を理解し、思いやる心を深め、誠実な心の領域を広げ、公正さへの感覚を精錬することができるのだ。
 年輪を重ねた人は、大局的に物事を見、失敗の経験を積んでいるから、偏見と既得権益への飽くなき執着心を捨てることができる。その時に、もはや仲間を自分の前に立ちはだかる競争者と見ることはないだろう。
 老人のための大学が必要である。その教育の目標は、老人を忙しくさせておくことではなく、一瞬一瞬が偉大になるための好機である、と気づかせることにある。内面の純化は、少なくとも趣味や娯楽と同じくらい重要である。心の中から、憎しみ、恨み、嫉妬の残渣を取り除くことは、だれもが闘うべき確かな目標である。
 ほとんどの人は老年を迎える準備を青年期の日々になすべきだということを自覚していない。
 老年のために霊的備えをせよ。それをいかに深めるかを学べ。これは若いときから心すべき命題である。昔から、老いた者ほど叡智があると言われてきたが、まさしくそうだ。しかし、年齢は叡智の保証書ではない。格言に曰く、『賢い老人は年をとるに従って賢くなる。粗野な老人は、年をとるに従って愚かになる。』」
(アブラハム・ヘシェル著「The Insecurity of Freedom」より抄訳。)

2006年12月 7日 (木)

佐藤彰先生を迎えて

アドベントに入りましたが、9日、10日佐藤彰先生を
お迎えして特別伝道集会を開くことになりました。そこで、
特伝が始まる前に、10日の短文をアップすることに
しました。このホームページを見て特伝にお出でくださる方が
一人でもあるように祈ります。

  今年は佐藤彰先生を迎えて、アドベント(クリスマス)特伝という試みをすることになった。クリスマスは伝道の好機である。この時を神さまが豊かに祝福してくださるように祈ろう。
 佐藤先生にお出で頂くのは教会としては二度目とお聞きしているが、私が先生に最初にお目にかかったのは一九九三年の教会成長セミナーにおいてであった。あの頃、全国から毎年一二名の牧師たちが受講生に選ばれ、国内外からの優れた教師たちから指導を受けるというセミナーであったが、佐藤先生は若くして講師のお一人であった。一二名の受講生たちは殆どが私よりも若く、私は落ちこぼれそうになり、セミナーについて行くのも容易ではなかったが、その中で一番の慰めは佐藤先生の講義を聴くときであった。海外からの優れた講師の話を聞くと、自分の現状とは余りにもかけ離れた感じがして、励まされるより落ち込んでしまうことが多かったが、佐藤先生のお話は、日本の教会の実情をよく知り抜いた上で、どうしたら教会が成長できるかという課題に適切な指導と励ましを与えてくれるものであった。先生は、まだ三〇代の若さであったと思うが、すでに円熟した牧師という印象であった。あれから拾数年がたち、さらに円熟した先生にお会いできることをとても楽しみにしている。
 さて、セミナーを受講して、教会成長の方はどうだったか。私たちの教会は、願うようにはいかなかった。しかし、困難ではあったが挑戦したことに意義があったと思っている(負け惜しみ?)。何もしなかったのではなく、やってはみたが課題が多すぎて、メリット、デメリット半々で、よい結果が出るまでには至らなかった。それは我々の教会ばかりではなく、他の受講生の教会でも、いろいろあったと思う。しかし、年賀状の交換等で励まし合いながら、あのセミナーですばらしい講師や仲間に出会うことが出来たことを今も感謝している。      

2006年12月 2日 (土)

今年も記念礼拝を迎えて(12月3日)

 12月第1主日は、戦後復興した私たちの教会が最初の礼拝を捧げた日です。そのことを記念して教会では毎年「創立・復興記念礼拝」を捧げてきました。この礼拝を今後どのように続けていくかは、この教会の課題であると思っています。私も試行錯誤しながら3回目の記念礼拝を迎えますが、アドベントの第1主日でもあり、再臨の主を待ち望みつつ、示されたみ言葉を語りたいと思っています。
 以下は、この日を迎えての牧師の思いの一端です。これを教会のみなさんがどのように受け止めて下さるか、ご意見があればお聞きしたいと願っています。    

 今年も創立97周年・復興61周年記念礼拝を迎えました。創立百周年を一つの節目として、宣教二世紀に向かう備えをしたいと考えてきましたが、この一年の過ぎゆく早さを思いますと、三年後の創立百年も思いの外早く来るのではないかと思われます。そこで、当面の祈りの課題を申し上げれば、役員会では来春聖書学校を卒業する若い伝道師を担任教師に迎えたいと話し合ってきました。何としても、若い人々へのアプローチが必要であると感じてきたからです。そして、青年会の立て直しや、お隣りの青年・学生センターとの交流も可能になるのではと期待しています。
 それだけでなく、百年の歴史を持つとなれば、伝道所(子教会)を生み出す教会となるべきではないかという話し合いも委員会でなされました。富谷の伝道は、私たちの教会の長年の課題であり、現在も毎月応援に行っておりますが、富谷には富谷の事情もあって、現在は辺見先生が伝道と礼拝に励んで居られます。それならば富谷に限らず、しかるべき場所に新たに伝道することも考えられるでしょう。これも複数の教師の伝道態勢になれば、可能性は大きくなるのではないでしょうか。
 東北教区では、今日までの伝道態勢を維持することが困難になって、教会・伝道所の統廃合が課題になり、以前に提唱された伝道圏伝道が改めて見直されております。また仙台でも地区の再編がなされて、近隣教会の交わりが以前と比較するとはるかに密になったと聞いています。大都市への人口集中を考えれば、仙台市にはもっと伝道の拠点があっても良いかもしれません。私たちも、ただ自分たちのことだけではなく、地域の伝道を考え、地域の諸教会と祈りを合わせて取り組むことが求められていると思います。ともかく私たちの教会としても、ただ守りの姿勢ではなく伝道に打って出ることが、宣教二世紀への展望ではないでしょうか。      

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