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2007年3月31日 (土)

初めての説教(4月1日)

  棕櫚の主日を迎えて、礼拝では主イエスに高価なナルドの香油を注いだ女のことを学びますが、実は、このところは私にとって忘れられない個所です。というのは、私の説教ノートⅠの①に「ナルドの香油」という説教が記されています。これは私の補教師検定試験の説教課題が、この所であったのです。ですから、説教なるものを初めて書き、中島代作先生に見て頂いて提出したのがこれでした。先生から「これを夕拝で説教しなさい」と言われて、この教会で初めてさせていただいた説教でもあります。ざっと40年も前のことです。しかし、あの時私の拙い説教を聞いて下さった方が何人もご健在なのはうれしいことです。
 これを読み返してみると、今の説教とあまり変わっていないと思います。40年間ほとんど進歩がなかったと言えば寂しい感じもしますが、説教の主体は聖書であるはずですから、そんなに変わってはおかしいとも言えます。ただ、語る人間は40も歳を取ったのですから、説教そのものは多少は変わっているでしょう。
 しかし、説教というものは不思議なもので、その歳でなければ語れないものがあります。若いときは、いろいろな面で未熟ですが、若いからこそ語ることが出来ることがあり、それを神さまは用いて下さるでしょう。また、熟年にならなければ、語れないこともあります。若い頃から、私の牧師はみな熟年の方々でしたから、若い牧師の説教を殆ど聞いたことがありません。わずかに、この教会に来て、当時伝道師であった中島豊先生の説教を夕拝で聴き続けたことと、西川口教会で、金田佐久子牧師の説教を聴くことができたくらいです。中島豊先生はその頃、旧約のナホム書から連続講解説教をしておられました。今、中島豊先生はすでに隠退され、私も歳を取りました。そして、私の説教ノートも60冊を超えています。ここにいくつの説教が書かれてあるか数えることも出来ませんが、きょうはその第一の説教を読み直し、初心に返ってみ言葉を取り次がせて頂きたいと願っています。   

2007年3月24日 (土)

レントの奨め(3月25日)

  アメリカのあるカトリック教会で「レントのすすめ」12箇条が2週連続で教会の週報に出たとのことです。私たちにも参考になるので、以下にお借りします。

1.4月5、6、7日、3日間全部をここか、よそでもいいからカトリック教会に行けるようにあけておく。
2.(ゆるしの秘蹟について、省略)
3.今この時たがいに愛しあうことによって神への愛を増す。
4.全員、日々の生活からゴシップを排除する。
5.全員、何か大切にしているものを他人に与える。
6.全員、際限なくおしゃべりするのをやめて、もっと健全にハッピーに会話する。
7,生活の場に十字架と静寂のある祈りの場を確保する。
8.全員、新しい友達をつくる。全員、こわれた関係を修復する。
9.全員、私たちのまわり(近くでも遠くでも)にある苦しみに目を開き、癒しを試みる。
10.自分が洗礼をうけた日がいつかを知り、喜ぼう。
11,イースターに受洗する人を覚えて祈る。
12.全員、祈る。教会のため、教皇、司教、修道者、助祭、司祭のため、父親、母親のため、シングルペアレントのため、苦難のなかにある家族のため、子供のため、お年寄りのため、孤独なひとのため、ホームレスのため、囚人のため、迷っている人のため。そして全員、赦しのために祈り、神が赦してくださる時それをうけいれる。神はいつ赦してくださるか???「今」です。そして「いつも」です。

(注)4月5日は洗足の木曜、6日は受難日、7日はイースターの前日(準備の日)です。
 プロテスタント教会では、「克己」が強調されますが、このレントのすすめは、互いに愛し合うという、より積極的な面が強調されています。   

2007年3月17日 (土)

神の憐れみを受けて(3月18日)

  4月の教会総会に備えて、資料作りに入っていますが、牧師が書かねばならない大事なことは、一年間の反省と、新年度の計画です。まず、過去の一年間の歩みを振り返って心に浮かんできたのは「神の憐れみ」という一句です。正に、憐れみによってこの一年も守られたという感謝です。足りない点は沢山ありますが、神の憐れみがなければここまで来ることが出来なかったでしょう。
 使徒パウロは何度も、このことを手紙に記していますが、特に思い起こすのはコリント二 4・1のみ言葉です。「こういうわけで、わたしたちは、憐れみを受けた者としてこの務めをゆだねられているのですから、落胆しません。」口語訳では「憐れみを受けてこの務めについている」でした。
 安倍豊造先生がご健在だったとき、祈祷会で先生がこのみ言葉を静かに語られました。それがとても印象深く、私の心に刻まれました。ただ神の憐れみによって主のご用に当たらせて頂いているのだということを肝に銘じたのを忘れません。あれから三十年以上が過ぎましたが、み言葉の真実をいよいよ深く思わされております。主の助けがなければ、あのこともこのこともどうだったろうかと思わされて、主の前に頭を垂れるばかりです。
 同時に、み言葉の最後にある「落胆しません」も大事な一句です。どんな局面に立たされても、自分は落胆しないぞという決意の響きも感じられます。事実、ただ神の憐れみによるのだから、落胆する理由がないのです。自分がやるのなら、失敗すれば落胆します。自分の非力が悔やまれます。しかし、主のご用は主ご自身が進めて下さるのです。ですから、主に信頼して、主に従っていけばよいのです。そこで、私たちに求められるのは「信仰」です。「もし信じるなら、神の栄光が見られる」(ヨハネ11・40)のお言葉の通りです。不信仰を悔い改めて、新しい年度、さらに主の栄光を拝させて頂きたいと願います。どうぞ、このために祈って下さい。  

2007年3月12日 (月)

教団補教師試験(3月11日)

  「教団の教師試験は国家試験のようなものですか」とある方から訊かれましたので、以下に一筆します。
 日本基督教団の教師は、正教師と補教師の二種類があって、神学校を卒業するとまず補教師の試験を受けます。これに合格して、所属教区で准允を受けて補教師になります。試験は、旧新約の釈義と説教(これは予めレポートで提出する)、そして、旧新約の神学と教団の教憲教規です。最後に、教師検定委員会の面接があります。その面接の段階で合否が判明します。合格点は60点ですが、ちょっと足りない場合はレポートを提出して拾われるという逃れの道があります。但し、3科目が合格点に達しないと不合格になり、また半年後か一年後に再挑戦となります。
 以上は教団認可神学校の卒業生の場合ですが、私のように神学校に行けなかった者や、認可神学校以外の卒業生の場合には、いわゆるCコースという検定試験のみで補教師の資格を取る特別な道があります。これは少なくとも3年はかかるのですが、「特別な」という意味は、この検定試験コースを取る人は、昔は極く例外だったのです。しかし、最近はずいぶん多くなりました。これをどう見るか、神学校(聖書学校)の権威が堕ちたと見るか、年配者が受験するケースが多くなったからか、その外の理由があるのか、私には分かりません。しかし、どんな仕事でも少なくとも専門職ならばそれ相当の準備が必要なように、ただ本で勉強したから検定を通ればそれでOKということは無理でしょう。ですから、それは特別な道だと言うべきです。私が中島代作先生のお奨めに従ってCコースを選ぶことに決めたとき、母教会の伊藤須磨先生は、「私は反対です。あなたは神学校に行って多くの人に学ぶべきです」と言われました。その一言を忘れません。Cコースを選んだことが良かったのか悪かったのか、未だに分かりませんが、ただ、自分の経験から言っても、Cコースで合格した人は、短期間でも聖書学校の寮に入って、伝道者となる訓練を受けるのが良いと思っています。     

2007年3月 3日 (土)

東京聖書学校卒業式(3月4日)

 卒業シーズンですが、私たちの小さな神学校の卒業式もありました。週報短文にそのことを報告しましたが、最後のところをちょっとカットしてアップしましょう。ホ群の先生方は、あえてお名前を出させて頂きます。悪しからず。  
 東京聖書学校の卒業式が2日に行われ、今年は最近になく8名(男4女4)が卒業するので、家族や関係者など百名近くが式に参列くださり、チャペルは満杯でした。山岡磐師の説教、また、教団教師委員長のM師から祝辞を頂きました。在校生の合唱の後に卒業証書を授与しましたが、八人の卒業生の笑顔と涙を見て、こちらも万感胸に迫るものがありました。式の後に校舎の前で記念写真を撮り、お昼の食事を共にして感謝会をいたしました。食堂のテーブルに皆がよく着くことができたと思います。お祝いの言葉は、八束潤一ホ群委員長、原田謙師、学校後援会から鈴木優子姉、その他関係者からも励ましの一言があり、最後に八人の卒業生の挨拶は一人ひとり味わい深いものでした。
 実は、卒業式の前夜に、学生たちのお別れ会が近所の韓国料理店であって、舎監のお二人と私も招かれ、在校生が卒業生に、卒業生が在校生に贈る言葉が語られたのですが、これはすばらしい一時でした。寝食を共にした者同士でなければ知り得ない深い心の交流があったことを思わされ、改めて聖書学校の良さを見せて頂き感謝しました。今年は数日前から泊まり込んでいたために、思いがけないプレゼントをもらったような喜びでした。

 

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