アルダスゲートの経験(5月24日)
きょうは敬愛する藤本満師を迎えて特別礼拝と記念講演会を開くことを許され感謝です。先生にいつお出でいただこうかとカレンダーを眺めていた時、今年は5月24日が日曜日に当たることがわかり、「この日だ!」と思いました。この日はウェスレーにとっては特別の日です。
ウェスレーは父方も母方も牧師の家系で、彼もオックスフォード大学を卒業して順調に英国国教会の司祭になり、将来を嘱望される人でした。しかし、彼の内心には平和はなかったのです。自分には大事な何かが欠けていることを痛感し、その願いを満たすために仲間と共にアメリカ新大陸にまで行って懸命に宣教に励んだのですが満たされないまま帰国しました。その年、1738年5月24日、ロンドンのアルダスゲート街で開かれた集会に重い腰を上げて出席したのです。彼の公開日誌でその日の記録を見てみましょう。
「夕刻、私はひどく気が進まなかったけれども、アルダスゲートの集まりに行ったところ、そこである人がルターの『ロマ書序文』を読んでいた。九時一五分前ごろ、キリストを信じる信仰によって神が人々に働いて起こしたもう変化について彼が述べていた時、私は自分の心があやしくも熱くなるのを覚えた。そしてキリストを、ただひとりの救い主であるキリストを信じた、と感じた。また彼は、私の罪を、私の罪さえも取り去りたもうて、私を罪と死との律法から救って下さったとの確証が、私に与えられた。…」(山口徳夫訳)
これはウェスレーの生涯における記念すべき神の時でした。後生、人々はこれを「アルダスゲートの経験」と呼んで、多くの人はメソジスト運動の原点がここにあったと考えています。旧メソジスト教会グループの更新伝道会では、毎年この日を記念して特別の集会を開いております。
それにしてもキリスト教信仰とは微妙なものです。聖霊が私たちの霊と共に働かれるとはどういうことかを深く考えさせられます(ロマ8・16)。


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